地域の「心を守る場の確保」と「災害時要支援者の支援」
世代ごとに多種多様な問題があるが、共通した事があります。
それは「行政の援助の枠から外れた人たち」が多くいることです。子供から高齢者、障害や病気など色々です。
子ども達の貧困と虐待
2020年 虐待
●児童相談所虐待相談件数:25,044件
●虐待による死亡数:78名(実母 47.7%・実父 41.2%)
子供の貧困問題
国が定義している貧困家庭とは、1人当たりの年間生活費が127万以下の家庭。
●子供17歳以下の貧困率は13,5%、7人に1人
●特に1人親家庭の貧困率は48,3%、2人に1人が貧困
●日本の離婚率は33%で増加傾向、子供を引き取るのは90%が女性
養育費が滞った時、仕事と育児、どんなに働いても貧困から抜け出せない苦しみが、虐待を生んでいるのが現状
現在、海岸地区で「子供大人食堂」を社協サロンとして月2回開催しています。その他に「子連れ再婚相談」「アンガーマネジメント」などで日々新しい気づきを得ます。
大人食堂は1人住まいの高齢者が対象で「孤立させない」をテーマに多様な世代間の交流が必要と考え自由度を高くし新しい出逢いで好奇心を持って欲しいと願っています。
子供食堂については下校後や学童終了後に家に帰っても誰もいない、食事が出来ていない子ども達に食事だけでも提供したいと考えていますが夜になると「誰が責任をとるの?」問題が阻むのが現実です。 親の承諾書が必要といわれてもそれを書いて貰えないからお腹をすかしている訳で…これこそが「支援の枠から抜け落ちた子ども達」なんです。
今、お腹をすかしてる・居場所を探している子達に手を出せないっておかしくないですか?
頑張っているお母さん達が、1人で抱え込まないで助けてといえる地域にしたいです。
高齢化に伴う認知症の増加
「認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」推計
●2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%、約602万人。6人に1人程度が認知症有病者。
●2025年には、認知症のピークを迎え約700万人にのぼると言われており、環境整備は重要なポイント。
認知症高齢者本人にだけでなく、介護を担う家族にやさしい地域づくりに向けて、認知症という病気に対する啓蒙も含め、「医療・介護・介護予防・住まい・生活支援」を包括的にケアするための認知症施策「新オレンジプラン」が、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて厚生労働省で策定されています。
担い手のご家族は大変です…誰もが経験するかもしれない病気です。家庭内に閉じ込めておいたり施設に入れたりしなくてはならないのでしょうか?
この戦略が「認知症の人の意思が尊重され、出来る限り住み慣れた地域の良い環境で、自分らしく暮らしを続けることが出来る社会を実現する」ことを目的に創られたのであれば、大いに活用して地域特有の「見守り特区(仮)」を提案しても良いのではないでしょうか?
障害者・災害時要支援者のかたとご家族の思いを知るには?
以上の問題以外にも
今後の福祉問題の「対応改善」には、地域住民の「広い心と・多様性を認める人たち」が連携して「行政と協働する体制構築」なしには成り立たちません。
ポイント!!「福祉の3つの基本」
当事者の「受援側としての努力」と「ソフト面での地域住民の受け入れの心」と、行政の「安全確保のハード面での整備」の構築になります。
「全ての人がありのままで地域に受け入れられる事」が大切という「共通認識を住民がもつ機会」として「祭りや地域イベント」を切掛けにしてはどうでしょうか?
地域を知り問題解決に新提案をする「ファーストペンギン」と呼ばれるよう、あらゆる場面で「だれ1人取り残さない」の実現をめざして、多様な視点からのアドバイスや情報収集をして皆で意見交換…「人として必要とされることが喜びとなる時代」への変化を全世代・立場を越えて楽しんでいきませんか?
最新科学では「最後は 心地良いコミュニテイーの力が大きな助け」となるそうです!!